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【ライズオブローニン】クリア後感想(ネタバレ有り)【プレイ日記】

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思いっきりネタバレを含みます。ご注意ください。

まえおき

『ライズオブローニン』、めっちゃ楽しかったです。
一気にがーーっとプレイしてしまったのですが、途中でいくつも「なんでやねん」とツッコミたくなる場面があったり、「本当によかった」と心底安堵したり、「嘘だと言ってくれ……」と悲嘆に暮れたり、「コイツ強すぎんか!?」と白目剥いたり……と、色々あったので、がっつりネタバレ込みで感想やら何やらを語らせていただこうと思います。

ちなみに今は、まだまだ遊び足りなくて、クリア後に解放される最高難易度の『暗夜』モードを楽しんでいます。プレイ時間は120時間を超えて、暗夜の『京都』を解放したところです。

プレイスタイルについて

主人公と片割れ

主人公を女性、片割れを男性にしてプレイしました。
キャラクリは、デフォルトが良すぎて、ほとんどいじりませんでした。

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装備

主武器は、「牛尾刀」と「二刀」を愛用しています。

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軽くて手数が多かったり、舞うように戦う感じの武器が好きで、いつもこの辺を選んでしまいます。
特に牛尾刀の相手の気力を削り切ると追い討ちに派生する武技が気持ち良すぎてやめられません。

最近は「打刀」にもハマっています。柳生新陰流の三千桜を格好良くキメたい病にかかってしまいました。

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「薙刀」も練習中です。立ち姿がもう格好良いんですよね。武器も流派も多くてほんとずっと遊べそう。

副武器の方は、「短銃」と「長銃」です。
短銃追い討ちが格好良い上に強すぎる、長銃のデメリットがほぼ意味ないので弓を使う利点があんまりない、……という結論にいたりました。加えて、陶玉・手裏剣・捕火砲と違って使い所にテクニックがいらないように思うのです。ただ、陶玉はめっちゃ強いと聞くので、使いこなせるようになりたいですね。

メインストーリーの選択について

佐幕派か倒幕派か、選んだ選択肢によって物語が分岐するマルチエンディングのゲームだと思っていたので、1周目は完全に倒幕派で行くと決めていました。正確に言うと、横浜に着いた直後こそどちらに付くか決めあぐねていましたが、最初の倒幕か佐幕かを選択するクエストで、桂に協力するか、たかに協力するかを選ぶ際に、たかを選びにくかった(完全に桂たちを裏切る構図になりそうだった)ので、ここで倒幕派に付くことを決めました。

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もっとも、プレイヤーの選択は物語の本筋にはあまり関わりませんでしたがね。
このゲームの物語は一本道なんだなと察したのは、二章の江戸で、なんの選択肢も与えられず勝海舟に協力する流れになった時でした。(暗殺失敗して久坂に何て説明したんだろう……。)
こちらとしては倒幕派として歩んでいきたかったのに自動的にそういう流れになって、ちょっと納得いかなかったところに、高杉晋作から「あんたと坂本さんがどこに出入りしているか気付いているぞ。まあ勝手にすればいい」みたいなことを言われて追い討ちをかけられ……、というところで割り切りました。大きな流れは変えられないんだなと。

そこからは割と気楽に、初志貫徹ってことで、ずっと倒幕派の選択肢を選び続けてクリアしました。
クリアまでは留魂録で選択を変えることもしなかったので、因縁ミッションを受注することができず、沖田総司はいつの間にか亡くなっていました。(エンドロールで気付きました。)

主人公と片割れについて

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佐幕派・倒幕派をフラフラしているにも関わらず、なぜか両派閥の要人から信頼されている主人公。
“浪人”という肩書きが強すぎます。フリーの雇われ傭兵って感じなのか、ついさっき斬り合ったばかりなのに、次の瞬間には「こっちに手を貸せ」と頼まれ、しかも主人公もあっさり引き受けてしまうという。
幼い頃から『隠し刀』という戦闘兵器として生きてきただけに、“情”の概念が希薄なのかもしれません。
使う側も割り切ってるってことなんでしょうか。やたらと腕が立つので重用せざるを得ない部分もありそうです。

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そして、突如ハイパーヤンデレに昇華した片割れ。
久方ぶりの再会に喜ぶ素振りすら見せず、「私の邪魔をするな」と冷たく突き放しておきながら、主人公が龍馬や他の人たちと知り合って仲良くなって、“片割れの隣”ではない新たな居場所を見つけ始めた途端「お前ならわかってくれると思っていた……」などとぬかし、挙句、龍馬と中岡さんを斬り殺し「お前のために斬った」とか宣いやがる相当やばいヤツです。

主人公女・片割れ男でやっていると近江屋襲撃事件が壮絶な痴情のもつれみたいになります。

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主人公にとって片割れは、幼い頃からずっと「二人で一対」な関係の、本当に大切な人なのだと思うのですが、プレイヤー側は(特に、ろくにキャラクリをせずデフォルトでぽーんっと進めちゃった人は)正直ほぼ思い入れがない状態で始まります。
そのため、本編では、主人公は常に片割れのことで頭がいっぱいなのに、プレイヤーの方は目の前の佐幕・倒幕の選択でそれどころじゃない……という謎のギャップが生まれます。

すぐ自由に動けるようになりたいし、たびたび回想が入るのもうざいかもしれないんですが……、もうちょっと片割れに愛着を持てるイベントが序盤にほしかったなぁなんて思いました。

本編や因縁ミッションを全てクリアした今となっては、龍馬と以蔵の対比や、勝さんとの会話から、“良い因縁に恵まれ変わることができた主人公”と“変わらなかった片割れ”のことを、それとなく理解できるようになりましたが、途中まではほんとこいつら意味わからんって感じでしたよ。
師匠とじーちゃんのこともありますし、黒洲の『隠し刀』、闇が深いですね。

なんやかんや片割れのことも大好きなので、アプデで徒党組めるようにならないかなぁと淡い期待を抱いています。「二人で一対」の『隠し刀』をもっと体験したいです。

印象に残った因縁ミッションについて

いろいろありますが、サブめなところから2つ。

フェリーチェ・ベアト『繋がりあう情景』

江戸に滞在する写真家フェリーチェ・ベアトと共に愛宕山へパノラマ写真を撮りに行くミッションです。
かなりサブな感じのミッションではあったのですが、すごく印象に残りました。

何かが廃れ、堕ち、消えていく……その様を愛おしく感じ、堕落し、廃退した光景こそが己の心を震わせる被写体なのだと語るフェリーチェ・ベアト。“だからこそ”この日本の光景もたまらなく美しく、写真に収めることが楽しみで仕方がないのだと、日本で生まれ育った主人公に、そう嬉々として語るのです。

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佐幕派の人たちも、倒幕派の人たちも、手段や目指すものこそ違えど、文字通り血の滲む努力をして、多大な犠牲を払って日本という国を守ろうとしているのに、“部外者”であるこの人はそれを嘲笑うようなことを平気な顔で、むしろ嬉しそうに言うのです。
多くの“当事者”たちと間近に接してきた主人公としては、静かに怒りに震えたのではないかと思ってしまいました。

このシーンのBGMが『Foreigners』。日本語では「異人」を指すタイトルを持つ曲なのですが、この曲も相まって、すごくぞわっとしました。この時ばかりは、この人を表す単語は「外国人」でも「西洋人」でもなく「異人」だなと感じずにはいられませんでした。

ベアトのキャラクター自体はこのミッションを越えた後でも嫌いではないですし、むしろ好きな方ですが、絶対に相容れないなとは思っています。

ロバート・フォーチュン『高嶺の花』

薄雲太夫に惚れてしまったフォーチュンさんの恋路を応援するミッションです。
これ、選択次第では薄雲さんを横取りする展開になるんですね。

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このミッション、薄雲さんと比翼の契りを交わしていたら大変複雑な気持ちになるのでは(主人公も薄雲さんも)と思っていたのですが、こうなるなら安心です。

フォーチュンさんにはちょっと申し訳なくもなりますが……、薄雲さんに贈る花を摘んできたのも、薄雲さんに絡む粗暴な客を追い払ったのも、結局主人公ですから、しょうがないですね。

ちなみにフォーチュンさんはこの後すぐに新たな恋を見つけたらしいので全然大丈夫そうでした。

好きな登場人物について

みんなキャラが立っていて好きですが、特に好きなキャラクターについて。
比翼できる人たちは本編にもしっかり絡む人がほとんどで、みんな好きだと思いますし、語り尽くせないので省きます。

オールコックさん

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写真館で“初めて”会った時、「態度悪いなー嫌味な感じのキャラなんかなーでもこういうキャラなんか好きだなー」なんて思っていたのですが、写真館での遭遇が「はじめまして」ではありませんでした。
暗夜でミッションをやり直した時まで気付かなかったのですが、この人、英国公使館焼き討ち事件の被害者でした。すみません、ほんとすみません。
逆によく「ちょっと嫌だな」くらいの感じで接してくれましたね。視界に入れた瞬間「お前らのせいで!失せろ!」ぐらい言っても許されると思います。倒幕派に肩入れしといてなんですが、ほんと最低でしたね、あの事件は。

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オールコックさん、めっちゃ良い人でした。あんな目に遭ったにも関わらず、日本人や日本の自然・芸術などを評価してくれていて、すごくできた人だなと、しみじみと思います。あと、フォーチュンさんの因縁ミッションをやると思わず「いいやつだな!」って言いたくなります。

福沢さん

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作中きっての神ムーヴをしてくれた方ではないでしょうか。
福沢さんの奔走のおかげで、労咳に苦しむ2人を助けることができました。

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本当に救われました、ありがとう福沢さん。

というのも、倒幕派一辺倒で進めていたので、京都からの展開が本当に辛かったのです。久坂がイネさんに怒られたことでちょっと冷静になって、対侠客戦では佐幕派の浪士組と倒幕派の長州藩士らが共闘して、これは大団円ハッピーエンドもあるのでは?なんて甘い期待を抱いていたら、禁門の変で史実通り久坂が自害してしまい……、ここで「あ、やっぱり基本的には史実通りなんだ。主要人物でも死ぬんだ……」と思い知らされ、絶望しました。
高杉が病に臥せったときは、思わず高杉晋作の死因をググってしまいましたよ。案の定このあたりの時期で労咳で亡くなっていて、「あ、高杉も死んじゃうんだ……」と思ったらさらに辛くなりました。ということは、同じく沖田も労咳で死んでしまうし、迫る近江屋事件で龍馬も暗殺されるんだろうなと……。
しかもこの辺りから理不尽連打系のボスが多くなってきて戦闘もしんどくなるという追い討ちまでかけられます。
この時はまだ、どういう風に終わるのか全然わからなかったので、主人公が龍馬に追従する形で物語が進んでいただけに、龍馬の死とともにエンディングを迎えるのかもしれないな、とさえ思っていました。

そんなときに現れた救世主・福沢諭吉。

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高杉が薬を飲んでさくっと回復したときは「まじか」ともはや呆気に取られましたよ。
とはいえ本当によかった。

そして福沢さん、作中の動きも最高でしたが、キャラクターとしても最高です。
落ち着いていて争いを好まない福沢さんは、敵が襲いかかってきても決して刀を抜きません。
しかし一度抜けば賊どころか剣客さえも斬り伏せる立身流免許皆伝の腕前の持ち主。

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なんだそのギャップ。カッコ良すぎる。

黒田さんと中岡さん

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この人たち、最初ちょー嫌いだったんですよね。キャラクターうんぬんではなく、戦闘スタイルが。
何回連打すんじゃボケェ!とか、イカレ性能散弾うぜぇ!とか、めちゃくちゃ心の中で罵ってました。

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……ところが、鍛錬で極伝とるまで戦い続けた結果、なんか好きになってました。
殴り合って仲良くなるとか、剣を交えて和解するとか、本当にあるのかもしれません。今となっては、連打系や銃弾の石火をハナから諦めていた自分に喝を入れてくれてありがとう、とむしろ感謝しています。

そしてやはり、方言がいいですね。「わっぜぇ強か!」とか「ほいたらの」とか、すごく良い。
2人ともイカレた戦い方してくるのに、性格はいたって真面目で真っ当なんですよね。

そういえば、中岡さんは近江屋事件以降二度と会えない状態になっていたのですが、先日のアップデートで長州藩京屋敷に滞在してくれるようになりました。

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なんてありがたい……!
ただ、欲を言うと、中岡さんも奇跡的に一命をとりとめてほしかったな……。

さいごに

久坂も近藤さんも、井伊大老もたかさんも、以蔵も中岡さんも、みんな生き残るご都合主義大団円ハッピーエンドがほしいなぁなんて思ってしまいました。戦なのに誰も死なない方がおかしいと言われればその通りですが……、いやでもやっぱりFEif透魔とかゼルダ無双厄災の黙示録くらいのみんな幸せエンドがほしいです……。

それはさておき、本当に面白かったです。戦闘が楽しすぎていまだやめられないので、DLCを渇望しています。どんな内容でも買っちゃうと思います。……できれば、新マップ、新ボス、新武器、新流派がほしいですね。片割れと比翼らへんも、新規の何かがほしいです。(強欲)