ペーパーマリオの最新作がスイッチで発売!
ペーパーマリオシリーズ最新作『ペーパーマリオ オリガミキング』発売!
発売日は2020年7月17日。
プラットフォームはもちろん Nintendo Switch です。
現在プレイ中で、第3ステージ半ばまで行ったので、所感を綴ろうと思います。
(20200818追記)クリアしました!現在100%クリア目指して収集中です。
先にざっくりと感想をお伝えしておくと、今回のペーパーマリオ面白いです。
ペーパーマリオシリーズは大好きなんですが、どちらかというと最近のものより64やGCのRPG時代の方が好きだなぁ……なんて、懐古厨じみている管理人でも楽しくてハマっちゃうくらい、しっかり面白いんです。
『ペーパーマリオ オリガミキング』ってどんなゲーム?
あらゆるものがペラッペラな紙でつくられた世界で大冒険するペラペラマリオの物語。
紙ならではのアクションや謎解きが魅力です。
今作はテーマが「オリガミ」ということで、ペラッペラな紙で作られていながら、とても立体的。
ジャンルとしてはパズルアクションRPGになるでしょうか。
プロローグ
平和に暮らすペラペラな人々。
ところが、突如現れた「オリー」と名乗るオリガミによって襲撃を受けてしまいます。
オリーらオリガミたちに捕まってしまったペラペラな人々は、折り畳まれてオリガミに変えられ、オリーの手先に……。
立ち向かうマリオでしたが、オリー王の圧倒的な力の前に、撤退を余儀なくされます。
そしてピーチ城は、カミテープでぐるぐる巻きにされ、オリガミに変えられたピーチ姫もろとも、高い高いお山のてっぺんへ運ばれてしまいます。
オリガミの野望を阻止すべく、そしてピーチ姫を救うべく、マリオの新たな冒険が幕を開けたのでした。
パズルバトルとアクションバトル
本作の敵は、大きく分けて「オリガミ」と「ハリボテ」の2種類。
それぞれ戦い方が異なります。
「オリガミ」とのバトルは、かつてのRPG時代を彷彿とさせるシンボルエンカウント式。
フィールドを徘徊している敵とぶつかると、本作最大の特徴とも言える360°バトルが展開します。
360°バトルは、バトルステージをぐるぐる回転、もしくはスライドさせて、敵の配置を整える“せいれつ”フェーズから始まります。
触り心地としては、ルービックキューブならぬ、ルービックボード。
列を選択し、カカカカッと動かします。
動かせる回数と考える時間には制限がありますが、確定するまでは何度でもやり直し可能です。
“せいれつ”フェーズを終えると攻撃フェーズに移ります。
これまでのペーパーマリオ同様、ジャンプ攻撃とハンマー攻撃を使い分けて攻撃します。
ジャンプ攻撃は1×4の縦一列、ハンマー攻撃は2×2の近距離広範囲になります。
攻撃時にタイミングよくボタンを押すと、ダメージがアップするシステムも健在です。
基本的にバトルはこの形なので、このパズルを楽しいと感じるかどうかで、好き嫌いが分かれるかもしれません。
とはいえ、パズルに失敗しても結構どうとでもなったりします。
一方「ハリボテ」との戦いは、普通にフィールドでアクションゲームなバトルをして倒します。
フィールドの“しかけ”
ペーパーマリオには、紙の特製を活かした仕掛けがたくさんあります。
例えば、本作の新要素「カミの手」で、怪しいところをめくったりはがしたり、いくらでも集まる「カミッペラ」で、そこかしこにあるスカスカ穴を塞いだり。
紙そのものを利用した仕掛けは、オリガミによって作られた世界ならでは。
やりこみ・収集要素
最近のニンテンドーゲームには必ずある収集要素。本作にもあります。
しかも回収率が一覧で見られる沼仕様。
パーセントで出されちゃうと、100%以外認められない。
これはやってしまいますね。
一緒に旅する仲間たち
マリオの旅には、愉快で個性的なキャラクターたちが同行してくれます。
冒険の随所でヒントをくれるナビゲーター役は、襲撃してきたオリガミ王国の王・オリーの妹である「オリビア」。
世間知らずな箱入り娘で、ちょっぴりおばかさんなところがありますが、純粋で優しい良い子です。
その他にも、記憶喪失のボム兵や考古学者のキノピオなど、ステージごとに登場します。
彼らとの出会いと別れは、少なからず心に残るものとなるでしょう……。
気になったところ
やっていると“慣れる”ところもあるんですが、ちょっと気になったところを挙げておきます。
ザコ戦がめんどくさい
ザコとのバトルに勝利しても、得られるのはコインのみ。あまり“うまみ”がないんです。
その上、Lvの概念がないパズルのバトルなので、どんな敵でも倒す手間がほぼ同じ。
RPGであれば、Lvを上げれば上げるほど楽になっていきますが、本作ではそうならないので、どうしても戦闘を避けたくなってしまいます。
ある程度のザコならば、フィールド上でジャンプやハンマー攻撃すれば倒せるようになりますが、うっかりぶつかってしまうとバトルになってしまいます。
透明になって敵に見つからなくなるアイテムも出てきますが、こっちもうっかりぶつかってしまうとやっぱりバトルになってしまいます。(しかもそのアイテムは電力が必要で、電池がなくなると、研究所まで戻ってコインで充電しなければならない仕様。)
強制バトルも多いですし、どうしても「めんどくさい」と感じてしまう時がありますね。
装備が壊れる
本作にも装備のシステムがあります。
トゲトゲの敵でも踏めるようになるブーツや、飛んでいる敵にも当たるようになるハンマーなど、いくつか種類があり、あらかじめ装備枠にセットしておいて、攻撃時に選択できる仕様です。
戦闘中でも敵ごとに使い分けられるのはすごく良いのですが、何度も使うと、壊れてしまうんです。
このあたりは好き嫌いありそうなところかなと思いました。
強制ミニゲームがやたらと多い
激流下り、手裏剣投げ、カービィの「刹那の見切り」的な反射神経ゲー、テレビ番組的なパネルクイズ、スターフォックスを彷彿とさせるシューティングなどなど……、ミニゲームがとても多いです。
これが息抜きのような感覚で、やってもやらなくても良いものだったら、「こんなミニゲームまでできるなんて、さすが!」とむしろ感動していたと思います。
ところが、これらのミニゲーム、ストーリーを進める上で強制的にプレイさせられるんですよね。
ミニゲームもちゃんと面白いんですが、やるもやらないもプレイヤー側に選択させてほしかったです。
謎のミュージカルシーンも多い
パズルバトルの難易度のわりに、子ども向けと思われる演出が多いです。(そのくせ下ネタっぽいテキストもそこそこある。)
個人的には結構好きなんですが、人によって好みが分かれそうだなーと感じました。
仲間が仲間にならない
本作では、仲間はそのステージ中でしか同行してくれません。
次のステージへ進むと、理由は様々ですが、パーティから離脱してしまいます。
最初のボム平さんはともかく、他のキャラたちは、仲間というより、そのステージ中だけの“協力関係”という感じです。
そのためか、仲間にはピンキーやクリスチーヌといった固有の名前がありません。
別れるたびに「一緒に来てくれないの?」という気持ちになりますし、最初のボム平さんにいたっては……。
全体的な感想
『マリオストーリー』や『ペーパーマリオRPG』のようなRPG時代のペーパーマリオがやりたい!と思って始めると、今回のシステムに抵抗感がありそうです。
最も頻度の高いザコ戦がパズルなので、パズルが苦手な人もイライラしてあまり楽しめないかもしれません。
一方で、『スーパーペーパーマリオ』以降のペーパーマリオが好きで、パズルも得意な人には楽しめるのではないかなと思います。
特にボスバトルは、それぞれ倒し方や攻撃の防ぎ方が異なり、すごく面白いです。
グラフィック・音楽はさすがのマリオクオリティですし、ストーリーやフィールドの遊び心も今までのペーパーマリオらしくてとても良かったです。細部まで作り込まれていて、セリフのパターンも多彩です。
“RPGのペーパーマリオ”を期待しなければ、めちゃくちゃ面白いので、プレイしてみて損はないと思います。
さいごに
今回の『ペーパーマリオ オリガミキング』、管理人はとても楽しめました。
それでもやっぱり、『マリオストーリー』や『ペーパーマリオRPG』のようなRPG時代の方が好きなのは、どうしても変えられないですね。
個人的かつ勝手な希望でしかありませんが、やっぱりちゃんとRPGのペーパーマリオがやりたいです。
『マリオストーリー』と『ペーパーマリオRPG』、スイッチで遊べるようにならないかなぁ。
そしてサントラを出してほしい。